沢の生活―半分主義の田舎暮らし

沢の生活―半分主義の田舎暮らし
秋元 幸久

定価: ¥ 1,733
販売価格: ¥ 1,733
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発売日: 1994-04
発売元: 連合出版
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インド礼賛な人
一年の半分だけ、親戚の所でバイトをして金を稼いでいるというこの著者は、田舎の素朴な生活と比べて都会的な生活をやたらと低く見て批判し、差別する。その批判の矛先は、どっかのトレンディドラマにでも出てくるような典型的な都会生活でも想定しているのだろうけど、そんな簡単に都会生活者をひとくくりにして批判するのはやめるべきだと思う。著者は「アメリカ的生き方」とか「都会生活」と言ったかたちでひとくくりにしてしまうのが好きみたいだが、それは「黒人は知能が…」とか「日本人は金に汚い」といった言説と同レベルであり、退屈極まりないし、不正確だ。
都会で生活をしていたって自然に則した生活をおくっている人はいくらでもいるだろうし、単純に都会の生活が田舎暮らしに比べて大量消???の非エコロジカルな生活だと言い切るのも間違っていると思う。
著者の言う「現代文明」だってそれほどバカじゃない。環境に影響を与える事が良くない事だという認識が広がってからは、エコロジカルな製品も無数に存在するし、リサイクルなどの物を大切にする思想だって、すでに現代文明の一部となっている。
どうもこの著者は、直接間接問わず、あらゆる面で自分が「現代文明」のおこぼれに与っていることに気付いていないみたいだが、それはまあ極言すれば「経済を知らない人」の一言で説明は済んでしまうんだろう。
あと、全体を通してやたらと断定口調で傲岸不遜な感じが漂うのもちょっと気になる。出来たばかりの隣人の新居を評して「二つの点が私には気に入らなかった」と言いきるにいたっては唖然とするほかない。