メラノーマの診断

皮膚の悪性黒色腫は見ただけである程度診断できる。特徴は以下のとおりです。

●いびつな形
●境界不明瞭
●色調不均一
●長径6mm以上

これらを覚えやすく、Asymmetry(非対称)、Border(輪郭)、Color(色)、Diameter(径)から一文字ずつとってABCDと言われます。さらに日本では、ほとんどすべての症例が病変部の隆起(Elevation)を伴うことから、ABCDEとも言われます。

皮膚のメラノーマは大きく4つの病気のタイプに分けることができます。日本人において発生の多いタイプ順に

末端黒子型は日本人に最も発生が多いタイプで、末端すなわち足底(足のうら)や手のひら、手足の爪の部分にできます。足底や手のひらでは初め、ほくろのような茶色〜黒色の小さな色素斑(しみ)ができ、徐々に大きくなり、直径1cm以上になってきます。さらに進むとその色素斑の中央に盛り上がったしこりができてきます。

結節型はどこの部位にもできますが、初めから小さな黒色のしこりとして現れ、比較的急速にどんどん大きくなってきます。

表在拡大型は体や腕や足に多く、初めほくろのような茶色の小さな色素斑ができ、ほとんどの人がほくろができたと思います。比較的ゆっくりと色素斑は拡大し、次第に中央にしこりができてきます。

悪性黒子型は中年以上の高齢者の顔面に多く、初めから濃淡のある不整形の色素斑(しみ)ができ、ゆっくりと拡大してきます。

日本人において発生の多いタイプは、

1.末端黒子型、2.結節型、3.表在拡大型、4.悪性黒子型

欧米人に多く発生原因が紫外線と関係の深いタイプは表在拡大型や悪性黒子型で、日本人においても最近このタイプの発生の増加傾向がみられています。

メラノーマは何歳の人でも発生していますが、特に40歳以上になると発生が多くなり、60歳〜70歳台が最も多くなっています。小児の発生は非常に少ないのですが、発生しないということはなく、最近20〜30歳台の若年者の発生が多くなっている傾向があります。

性別では特にどちらかに多いという傾向はなく、男女どちらにも発生します。