ほくろの除去方法(悪性)

メラノーマの治療

患部から充分に離して切除します。がんの細胞に切り込むとほかへがんを飛ばす(転移する)危険性が高いため大きめに切除する必要があります。切除したものがメラノーマであれば、その大きさ・進行の具合で抗がん剤を用いた治療がおこなわれます。メラノーマは転移の可能性が高いため、退院後も定期的に検査を必要とします。病気がそれほど進行していないうちに手術をおこなえば完治も可能です。

治療は、基本的に病期(病気の進み具合)に合った治療方針で行います。従来の治療経験や研究データから推奨された治療法が確立されてきて、それを標準的治療とされています。

まず、原発巣(最初に発生したがん)は手術により広めに切除します。ぎりぎりに切除した場合、その後がんが再発する確率が高いためです。通常、がんのまわり1〜3cm以上を切除しますが、何cmにするかは病期によって判断されます。がんを切除したあとに、他の部位からとった皮膚を移植(皮膚移植)して治すこともあります。

 原発巣から転移するほとんどの場合、まずそこから最も近いところにあるリンパ節に転移します。たとえば、原発巣が足であれば、そけい部(股のつけね)のリンパ節、手であればえきか部(わき)のリンパ節に転移してきます。転移がおこれば、腫れてぐりぐりを触るようになりますが、転移の初期の場合は腫れていないこともあり、精密検査をしないとわかりません。これらのリンパ節の転移に対して、その領域のリンパ節を全部切除するリンパ節廓清術という手術を行います。

 以上のような手術でがんが取り切れたと思われる場合でも、将来的に転移がおこる危険性が高いと考えられる病期の場合は、予防的手段として術後に抗がん剤の点滴やインターフェロンという薬の注射をすることがあります。

 内臓に転移がみられる場合は進行期といって、現時点では非常に治療が難しい状態で、抗がん剤による治療が主体となります。

 しかし、メラノーマに有効な抗がん剤は少なく、いくつかの薬を組み合わせる治療法などが行われますが、生存期間をはっきりと延長させるほどの効果は望めないのが現状です。